ブラックジャックは、シンプルなゲーム性でありながらプレイヤーの判断によって勝率が大きく変わる自力感が強いゲームです。
ブラックジャックには、「ダブルダウン」と呼ばれるアクションが存在します。
ダブルダウンを使いこなすことで、期待値を上げることが可能な重要なアクションなので、本記事を読んでマスターしましょう。
本記事では、
- ブラックジャックのダブルダウンとは
- ダブルダウンを行うべきタイミング
- ダブルダウンを相性の良い戦略について
- オンラインカジノでのダブルダウンの賭け方
などについて解説していきます。
ダブルダウンの基本から使い方まで初心者にも理解しやすいように説明するので、ぜひ最後までお付き合いください。
ブラックジャックの「ダブルダウン」とは
ブラックジャックのダブルダウンとは、賭け金を上乗せて追加のカードを1枚だけ引くことができるというアクションです。
正式名称は、ダブルダウンですが、ほとんどのプレイヤーは「ダブル」と略して呼んでいますね。
最初の2枚の手札が10や11だった場合、3枚目のカードでテンカードを引ければ20または21になるため大チャンスです。
そういった場面では、ヒットでも良いのですが、ダブルダウンすることで賭け金は倍になってしまいますが、勝った場合の配当も倍になります。
ダブルのメリットとデメリット
ダブルには、メリットも多いですが、デメリットも存在します。
ここからは、ダブルのメリットとデメリットの両方を紹介していきます。
ダブルのメリット
ダブルのメリットとしては、
- 有利な状況で大きな配当を獲得できる可能性がある
- 1回の勝負で一気に大きく勝てる可能性がある
- チャンスの状況で行えば低リスクで大きなリターンが得られる可能性がある
などです。
基本的にダブルダウンは、チャンスの状況でしか行わないアクションなので、手札が5や6の時には、ダブルではなくヒットを選びましょう。
ダブルのデメリット
一方で、ダブルのデメリットとしては、
- 賭け金が2倍になるため、負けた時のリスクも大きくなる
- 追加で引けるカードが1枚だけなので、3枚目に弱いカードを引いてしまった場合の勝率がかなり低い
- 不適切なタイミングでダブルをすると、期待値を大きく下げてしまう
などがあります。
一番のデメリットは、ダブルを行った後に引けるカードは1枚だという点です。
ヒットの場合は、3枚目のカードが3や4だった場合、もう一度ヒットし、21に近づけるような立ち回りが可能です。
ダブルダウンの場合は、1枚しか引けないため弱いカードを引いてしまったら、ディーラーがバーストするのを祈るしかない状況になってしまいます。
ダブルダウンのルールと使い方
ダブルダウンの使い方は、かなりシンプルなので、慣れたらすぐに使いこなせるかと思います。
ここからは、ダブルダウンの使い方や使うべきタイミングについて解説していきます。
ダブルの基本ルール
ダブルのルールは、カジノによって細かい違いはありますが、一般的には以下のようになっています。
- 最初の2枚のカードを見た後にのみダブルができる
- ダブル後は1枚だけカードを引ける
- ダブル後はヒットやスタンドなどの追加のアクションはできない
- 賭け金が2倍になる
ダブルダウンを行う場合、最初にアクションを選択する場面で宣言しましょう。
ヒットした後にダブルダウンなどはできないので、要注意です。
ダブルのタイミング
ダブルダウンを行うタイミングは、最も大切なポイントです。
状況を見誤ってダブルダウンをしてしまうと期待値を大きく下げてしまうことに繋がります。
- 手札の合計が11の場合
- ディーラーのアップカードが5や6で、自分の手札が9〜11の場合
- ソフトハンド(エースを含む手札)で有利な状況の場合
上記のような状況では、期待値を上げることができるので、積極的にダブルダウンしましょう。
特に初心者が見落としがちなのがディーラーのアップカードです。
アップカードが5や6など弱い時には、ディーラーがバーストする可能性が高いので比較的低リスクでダブルダウンできます。
オンラインカジノでのダブルダウンの使い方
オンラインカジノでブラックジャックをプレイする人のほとんどはライブカジノを利用するかと思います。
ライブカジノブラックジャックでのダブルダウンの手順は、以下の通りです。
- チップをテーブルに置きいつも通りゲームを開始
- 2枚のカードが配られるのを待つ
- カードが配られたら、「ダブル」または「ダブルダウン」のボタンをクリック
- 追加のチップが自動的に賭けられ、1枚のカードが追加で配られる
- 結果を待つ
DoubleやDouble Downと英語で記載されていることが多いですが、ライブカジノの配信会社によっては、×2というボタンが出現する場合もあります。
アクションを選ぶ時間は、10秒ほどあるので焦らずダブルのボタンをクリックしましょう。
ダブルダウンを用いたブラックジャックの戦略
ブラックジャックには、様々な戦略が存在します。
その中でもベーシックストラテジーと呼ばれる基本戦略・カウンティングと呼ばれる上級者向けの戦略とダブルダウンの関連性について掘り下げて解説していきます。
ベーシックストラテジーでダブルを行う場合
ベーシックストラテジーとは、自分の2枚のカードとディーラーのアップカードの3枚のカードを数学的に分析し、最も期待値の高いアクションは何なのかを示してくれる定石です。
ベーシックストラテジーには、状況によってダブルダウンを行うべきだと記載されています。
- 自分の手札が9でディーラーのアップカードが3〜6の場合
- 自分の手札が10または11でディーラーのアップカードが自分より小さい場合
- 自分の手札が13または14(A-2、A-3)でディーラーのアップカードが5〜6の場合
- 自分の手札が15または16(A-4、A-5)でディーラーのアップカードが4〜6の場合
- 自分の手札が17または18(A-6、A-7)でディーラーのアップカードが3〜6の場合
上記のような状況では、ダブルダウンを積極的に行うようにしましょう。
カードカウンティングでダブルを行う場合
カードカウンティングとは、テーブルに出されたすべてのカードの内容を暗記し、山札に残っているカードの中で多い数字を推測するというテクニックです。
ブラックジャックメインで立ち回っているプロギャンブラーのほとんどはカウンティングが可能です。
初心者の方には、難しいテクニックですが、完璧にカウンティングを行えるようになれば還元率を上げることができます。
カウンティングでのダブルを行う場合は、以下の通りです。
- 通常よりもダブルを積極的に行う
- 特に9や10の手札でのダブルチャンスが増える
- ダブルの判断をより慎重に行う
- 11以外の手札でのダブルは避ける傾向になる
ブラックジャックでダブルダウンを行う際の注意点
すでに何度か説明しましたが、ダブルダウンはタイミングを間違えると期待値を下げてしまいます。
ここからは、ブラックジャックでダブルを行う際の注意点について解説していきます。
過度なダブルは避ける
ダブルは、配当が2倍になる可能性があるため、ついつい賭けたくなってしまいますが、以下のような場合には控えるようにしましょう。
- 手札の合計が12以上の場合(バーストのリスクが高い)
- ディーラーのアップカードが強い(7以上)場合
- 軍資金が限られている場合
カジノごとのルールの違いに注意
カジノによって、ダブルに関するルールが異なるので以下のような点には注意するようにしましょう。
- ダブルが許可される手札の条件(一部のカジノでは9-11の手札でのみダブルが可能)
- スプリット後のダブルの可否
- ソフトハンドでのダブルの制限
特にスプリットした後にダブルダウンできないというテーブルは結構あるので、必ずルールを確認してから着席するようにしましょう。
オンラインカジノでのダブル
オンラインカジノでダブル使う場合には、
- テーブルやライブカジノ配信会社によってルールが異なる場合がある
- ボーナスを使用してプレイする場合、ダブルが制限される可能性がある
という2点には注意するようにしましょう。
特にボーナスでダブルを行ってはいけないという場合には、ゲームでは賭けられるのですが出金しようとすると利用規約違反扱いとなり出金ができない場合があります。
ほとんどのオンラインカジノでは、ダブルが制限されているということは、ありませんが予め利用規約に目を通しておくようにしましょう。
ブラックジャックのダブルの具体的な例
ここまでの解説でブラックジャックのダブルダウンがどういったものか十分理解していただいたかと思いますが、最後に実際にどういった流れでダブルを使うかについて解説していきます。
ハードハンドでのダブル
例えば、手札が5と6の合計11で、ディーラーのアップカードが6の場合を考えてみましょう。
この状況は、ダブルを使うのにベストな場面と言っても過言ではありませんね。
- 最初の賭け金は10ドル
- アクションをするタイミングで上乗せの10ドルをし追加のカードを引く
- テンカードが引けたら、手札が21となり、最強の手札になる
- ディーラーがバーストするか、21未満であった場合、プレイヤーの勝利
- 勝利した場合、$40(元の賭け金$10 + ダブルの$10、合計$20の2倍)を獲得
このようにディーラーが弱く、自分が強いという場面でダブルを使うとかなり有効です。
ソフトハンドでのダブル
次に、ソフトハンド(エースを含む手札)でのダブルの例を見てみましょう。
手札がA-6(ソフト17)で、ディーラーのアップカードが5の場合です。
- 最初の賭け金は10ドル
- ダブルを選択し、追加で$10を賭ける
- 追加のカードを引き4が出たら21になる
- 仮に10が出たとしても17になるためバーストのリスクは0
- 先ほどと同じく$40(元の賭け金$10 + ダブルの$10、合計$20の2倍)を獲得
基本的に17を引いた場合、スタンドするのですがソフトハンドの場合は、バーストするリスクが少ないので、ダブルをしてもいいでしょう。
仮に弱い手札になってしまっても、ディーラーのアップカードが6の場合、約40%でバーストするので、十分に勝機はありますね。
ダブルに関するよくある質問(FAQ)
最後に、ダブルに関してよく聞かれる質問とその回答をまとめました。
ダブルは必ず行うべきですか?
ダブルは状況に応じて判断すべきです。
有利な状況でのみ行うことをおすすめします。
ダブル後にカードを追加で引くことはできますか?
ダブル後は1枚のカードしか引くことができません。
ダブルとスプリットを同時に行うことはできますか?
スプリット後の各ハンドに対してダブルを行うことができますが、カジノのルールによって異なる場合があります。
ダブルを使うのに最適な手札は何ですか?
一般的に合計が11の手札が最も適しています。ディーラーのアップカードが2-10の場合におすすめです。
ダブルのリスクを減らす方法はありますか?
ベーシックストラテジーを覚え、適切な状況でのみダブルを使用することでリスクを下げることができます。
ブラックジャックのダブルダウン 解説 まとめ
ブラックジャックにおけるダブルダウンは、リスクを犠牲に大きな配当の獲得を目指すというアクションです。
ブラックジャックもギャンブルなので、ずっと一定の金額を賭けているとじわじわと負けていってしまいます。
そのため、今がチャンスだと感じたら大きく勝負に出ることをおすすめします。
最後に本記事で解説した内容を簡潔にまとめたのでおさらいしましょう。
- ブラックジャックのダブルダウンとは、賭け金を上乗せ1枚だけ追加のカードを引くアクション
- ダブルダウンは、ベーシックストラテジーに従い適切なタイミングで行えば期待値を上げることができる
- 反対に闇雲にダブルダウンをしたら大負けする可能性もあるので注意する
- ダブルダウンは、最初の2枚が配られた後のアクション時に可能
- ヒットした後にダブルダウンはできない
ブラックジャックを始めたばかりの方は、とりあえずベーシックストラテジーを覚えましょう。
中級者以上の人は、カウンティングを覚え、有利なタイミングでダブルダウンをすればかなり勝率が上がるのでおすすめです。
オンラインカジノでブラックジャックをプレイする際には、カードカウンティングのアプリを使えば、効率的にカードカウンティングができるのでおすすめです。